テプラは、覚えておかなくて済むための道具だった|家中に貼る人と、箱にだけ貼るわたし

気になる言葉・話題

実家の父の趣味がテプラで、家中の物や設備にラベルを貼って管理している、というXの投稿が話題になっていた。スーツケースにフルネーム、洗面台にリフォームした年月、というように、細部までラベルが貼られているらしい。

(この記事は2026年9月時点で書いています)

反応がどうだったのかは、わたしには分からない。ただ、読んでいて、考えたことがいくつかあった。

最初に思ったこと

最初に浮かんだのは、しっかりされているお父さんなんだな、ということだった。感心する気持ちのほうが、先に来た。

そして、確かに便利かもしれない、とも思った。

便利さと、見た目のこと

ラベルを貼れば、管理は楽になる。ただ、そのぶん、部屋には文字が増える。

情報が見えている、ということは、目に入る文字も増える、ということでもある。それが気になるかどうかは、人それぞれだと思う。わたしは、見た目のほうが、少し気になった。

わたしも使っている。ただし箱にだけ

実はわたしも、テプラを使っている。頻繁ではないけれど、押入れのクリアケースに、中身の分類を貼っている。「カバン」「夏用品(水着など)」というように、大きな分類だけだ。

粒度が、かなりざっくりしている。「カバン」より細かくは書かないし、購入日も書かない。中身が全部入る程度の分類だ。

細かく貼らないのは、面倒だから

では、なぜ細かく貼らないのか。見た目を気にしているからでも、こだわりがあるからでもない。単に、面倒だからだ。

一つひとつの物に貼るには、あまりにも細かい。そう思って、箱にだけ貼っている。格好のいい理由は、特にない。

じゃあ、なぜお父さんは貼れるのか

そう考えると、不思議になる。わたしは面倒で貼れないのに、お父さんは、家中に貼っている。

これは、わたしの想像でしかないけれど、たぶん、ラベルを作ること自体に、やりがいがあるのだと思う。面倒なのを我慢しているのではなく、そもそも面倒だと思っていないのかもしれない。作業そのものが、楽しみなのかもしれない。

もうひとつ、これも想像だけれど、貼ってしまえば、日付を覚えておく必要がなくなる。面倒を増やしているように見えて、実は、自分の負担を減らしているのかもしれない。

やっていることは、たぶん同じだった

ここまで考えて、気づいたことがある。

わたしが箱に「カバン」「夏用品」と貼っているのは、中身を覚えておかなくて済むようにするためだ。お父さんが購入日を貼るのは、日付を覚えておかなくて済むようにするため、なのだと思う。

つまり、どちらも、物のほうに情報を移している。覚えておく代わりに、物に覚えてもらっている。やっていることは同じで、違うのは粒度だけなのかもしれない。

どこまで貼るかは、何を覚えていたくないかで決まるのだと思う。

購入日が分かれば、家電の修理や部品の交換のときに助かる、という実益もありそうだ。

まとめ|気にならない人は、試してみても

家中に貼る人と、箱にだけ貼る人と、まったく貼らない人。わたしは、その真ん中あたりにいるのだと思う。どの立場も、何を覚えていたくないかを決めている、という点では、同じなのかもしれない。

見た目の好みは分かれるけれど、便利であることは確かだ。だから、見た目が気にならない人は、試してみてもいいと思う。全員に勧めたいわけではない。見た目が気になる人は、やらなくていい。

わたしはというと、今は箱に貼るくらいで十分だと思っている。ただ、時間に余裕ができたら、もう少しやってみてもいいな、とも思っている。今はやらない。でも、否定もしない。そのくらいの温度で、この話を眺めている。

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