Gより2こ前のメール、ある?|Gメールしか知らない中学生と、「ふいんき」と言っていたわたし

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「ママー、俺のEメールってやつ、ある?俺Gメールしか持ってないからさ……。Gより2こ前?のメール?ある?」

中学2年生の息子さんに、そう聞かれたというお母さんの投稿が話題になっていた。学校から、連絡用に「Eメールを登録するように」と言われたらしい。お母さんはまず「そうそう、メールってAから順番にAメールBメールてな」とノッてから、あとで「Eメールの中にGメールがあるから、Gメールも使えるよ」と教えたそうだ。

(この記事は2026年9月時点で書いています)

メアドの次は、Eメールだった

少し前に、「メアドって何?」と聞かれた中学生の話について記事を書いた。

「メアド」という言葉が通じなくなってきているのなら、その上にある「Eメール」という言い方を使う機会も、当然減っているのだろう。読んで、まずそう納得した。

ただ、今回は少し違う話だと思う。メアドのときは、「メアド教えて」と言う場面が消えていた。今回の彼にとっては、メールといえば最初からGメールだった。その外側にある「Eメール」という分類を、わざわざ呼ぶ必要がなかったのだ。

アルファベット順に並んでいると考えるのが、可愛い

それにしても、「Gより2こ前」という発想が、とても可愛い。

GメールがあるならEメールもあるはずで、Gから2つ戻ればE。知らない言葉を、自分の持っている知識で埋めようとしたのだと思う。素直で、発想が柔らかい。笑ってしまったけれど、それ以上に、感心してしまった。

わたしは「ふいんき」と言っていた

わたしにも、少し似た経験がある。

「雰囲気」という言葉を、「ふんいき」ではなく、ずっと「ふいんき」と言っていた。耳で聞いたイメージのまま、使っていたのだと思う。

考えてみると、やっていることは同じだった。彼は目で見た「G」から、わたしは耳で聞いた音から、知らない言葉を組み立てていた。入口が文字か音かの違いだけで、手持ちのもので埋めようとしたところは変わらない。

気づいたとき、恥ずかしくはなかった

正しい読み方を知ったのは、たしか中学生のころだ。テレビか本で、ふりがなを見て知った気がする。

それまで何度も、間違った言葉を口に出してきた。それなのに、意外と恥ずかしさはなかった。「そうやったんや」という、何かを発見したような気分だった。

そして、言い慣れた「ふいんき」のほうがしっくりきていたので、これから「ふんいき」と言うのは言いにくそうだな、と思った。何十年もたった今は、「ふんいき」にしっかり慣れた。

自分で見つけた間違いは、恥ではなく、発見になるのだと思う。

まずノッてあげたい。でも、とっさにできるかは分からない

もし将来、息子が同じような勘違いをしたら、どう返すだろう。

できれば、あのお母さんのように、まずノッてあげたい。ただ正直に言うと、急に聞かれたら、そのまま正しい答えを返してしまいそうな気もする。こうしたい、と思うことと、とっさにできることは、たぶん違う。

それでも、ひとつだけ大事にしたいことがある。分からないことを質問するのを、恥だと思ってほしくない。先に受け止めてもらえれば、質問は失敗にならない。ノるのは、そのためなのだと思う。

「なんでこんなことも知らないの」と言う人のほうが

大人になった今、分からない言葉を人に聞くことに、恥ずかしさはない。知らないことを知らないままにしておくほうが恥ずかしい、と思っているからだ。

でも昔は、聞きにくい時期があった。こんな質問をしたら、「なんでこんなことも知らないの」と思われるんじゃないか。それが怖かった。

ところが、実際にそう言われたことがある。そのとき、そんな言い方をする人のほうが恥ずかしい気がした。

それ以来、分からないことはどんどん質問するようになった。そして、自分にも、どんなことでも質問してほしいと思うようになった。

まとめ|未熟ではなく、無限の可能性

Gより2こ前のメール。大人から見れば、ただの勘違いかもしれない。

でも、知らないことを、手持ちの知識で精一杯つなげてみた結果だと思うと、見え方が変わる。GがあるならEもある。その発想は、大人になるとなかなか出てこない。

子どもの柔らかい発想を、未熟だと捉えるのではなく、「無限の可能性って、こういうことなのかもしれないな」と、ほんわか眺めていたい。

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