早稲田大学の学生さんたちが作った、スーパーの勢力図が話題になっていた。都道府県ごとに、店舗数がいちばん多い総合スーパー(GMS)をまとめた日本地図で、34道府県でイオン系列が1位になっているという。
(この記事は2026年9月時点で書いています)
「ほぼイオン色」「衝撃」といった見出しで、全国的に話題になっていたようだ。でも、わたしが自分の県を見て思ったのは、驚きではなかった。
「ほぼイオン色」と言われても
滋賀を見ると、平和堂だった。やっぱり、と思った。実感と同じ結果で、納得した、という感じだ。
同じ地図でも、見る場所によって、意味が違ってくる。衝撃として話題になった地図でも、滋賀に住むわたしには、いつもの景色の確認だった。
ひとつ、先に書いておきたいことがある。この地図が数えたのは、総合スーパー(GMS)の店舗数で、食品を中心にしたスーパーは入っていない。滋賀の1位が平和堂ということは、平和堂も、この地図では総合スーパーとして数えられているのだと思う。何を数えた地図なのか、というのは、この先の話に関わってくる。
イオンはお出かけ、平和堂は日常の買い物
この先で「イオン」と書くときは、主にイオンモールのことだ。わたしにとって、イオンは「イオンモールに行きたいときに行く場所」で、お出かけ、という感覚に近い。
食品を買うのは、平和堂が多い。近くにはイオン系のスーパーもあるけれど、何度か行ったときに、食品の品揃えが、わたしには合わなかった。それで、平和堂で買い物をすることが多くなっている。
同じ地図に載る店でも、わたしの中では、行く目的が違う。片方はお出かけで、片方は日常の買い物だ。
数えられているのは、店舗の数だけ
地図は、店の数を数えている。大きな店も小さな店も、1店舗は1店舗として数えられる。
でも、実際の使われ方は、店ごとにかなり違う。イオンは、1つの店舗にいろいろな店が入っているので、食品を買いに行くというより、色々見て回って、ついでに食品も買う、という感覚に近い。
店の数だけでは、その店が、生活の中でどういう位置にいるのかまでは、分からない。
でも、たぶん多くの人は地図の通り
とはいえ、地図が間違っているとは思わない。店の数が多い店を、よく使う人は、実際に多いはずだ。近くにあれば、行く。それは自然なことだと思う。
地図の1位と、実際によく使う店が同じ人は、たぶん多い。ただ、それは人によって違うとも思う。わたしは、たまたま、ずれている側の人なのだろう。
地図が間違っているのではなく、自分が例外側にいるだけだ。
わたしが平和堂に行く理由は、地図に出てこない
わたしが平和堂を選ぶ理由は、品揃えと、セールの日があることだ。特に野菜は、種類が多く、鮮度も悪くない。だから、野菜をたくさん買いたいときには、平和堂に行く。
店舗数を数えても、その店の野菜がいいかどうかは分からない。わたしが店を選んでいる理由は、統計にはどこにも出てこない。
セールの日があるということは、行く日が決まる、ということでもある。わたしの買い物は、その分だけ、少し平和堂に合わせて動いている。
なくなっても困らない。でも、たぶん思い出す
もし平和堂がなくなったら、困るだろうか。ほかにもスーパーはあるので、めちゃくちゃ困る、ということはないと思う。
ただ、「こんなときに平和堂があれば」と思う場面は、たぶんある。たとえば、野菜の種類をたくさん買いたいときや、野菜の在庫がなくなってしまったときだ。
代わりがあることと、同じであることは、違う。
旅先では、イオンをよく見た
一方で、イオンの力の大きさは、地図を見て、あらためて感じた。思い返すと、旅行で出かけたときに、イオンを見る機会は、確かに多かった。
わたしの生活では、イオンは「モールに行きたいときの場所」で、日常の買い物の中心ではない。でも、滋賀の外に出ると、風景の中にイオンがある。自分の県が例外側だからこそ、旅先で見るイオンが、記憶に残っているのだと思う。
まとめ|旅先では、小さなスーパーに入ってみる
地図ひとつで、思ったよりいろいろなことを考えた。1位が同じでも、その店との付き合い方は、人によって違う。そして、店を選ぶ理由の多くは、統計には出てこない。
イオンは、全国どこに行っても、だいたい同じものが買える。それは、とても便利なことだと思う。ただ、旅先でイオンに入ると、いつもと同じ買い物になりやすい。
だから、旅先では、地方の小さなスーパーに入って、見たことのない商品を買ってみるのも、いいかもしれない。いつもと違うものが、案外見つかる気がする。
イオンを避けたい、という話ではない。行き先の店で、その土地でしか出会えないものを、少しだけ探してみる。それくらいの距離感で、地図を眺めていられたらいいなと思っている。

